どうも。コンカズ (@konkazuk) と申します。
前回の記事「なぜ今カーボンフットプリントが重要なのか?」では、カーボンフットプリントとは何なのか?ということについて、簡単に書かせていただきました。
その中では、イメージをつかんでもらうために「商品の生産から廃棄までの過程で、どれだけのCO₂が排出されているのか?」という内容で説明しましたが、CO₂は、実は私たち一人ひとりのレベルでも日常的に排出されています。
そこで今回は、理解をさらに深めるために、私たちの「1日あたりのCO₂の排出量」を、具体的な数字を使って見ていこうと思います。
私たちは1日にどれくらいのCO₂を出しているのか?

まず、世界のいろいろな分野の統計データを扱っているサイト、Worldometer によると、世界平均の一人あたりのCO₂の排出量は、年間でおよそ4.8トンとされています。
これを1日あたりに換算すると…
4800kg ÷ 365日 = 約13kg
となります。
一方で、統計によっては、年間4.6トンや4.7トンと出しているところもあるので、それらも考慮に入れると
私たち一人が1日に排出しているCO₂の量は、平均しておよそ12kg前後
と考えてよいでしょう。
これは、食事をしたり、電気を使ったり、移動したりなど、別に特別なことをしなくても、私たちの日常生活の中で普通に出てしまう二酸化炭素の量です。
ただし、この数字はあくまで平均値であって、どの国に住んでいるかによって大きく変わってきます。
僕は現在イギリスに住んでいますが、日本の一人あたりの平均CO₂排出量(国全体の排出量 ÷ 人口)を確認してみると、イギリスは世界平均とほぼ同じ水準で、1日あたり約12kgであるのに対し、日本の排出量は、そのおよそ2倍。
つまり、一人あたり1日に約24kgものCO₂を排出していることになります。
世界平均の約2倍となるわけですが、多くの人が「普通の暮らし」をしているだけで、これくらいの排出量になっているわけです。
気候目標から見た一人あたりの排出量

パリ協定には、産業革命以前と比べた気温上昇を1.5°C以内に抑えるための、明確な達成期限は書かれていません。
しかしながら、現在の気温上昇の勢いからすると、我々がこれからも安全に暮らしていくためには2030年までに、この目標を達成しておかないと後が相当ヤバイと言われています。
そして、この1.5°C目標を現実的に達成するには、
2030年ごろまでに、世界平均で一人あたりの排出量を1日約6kgあたりまで下げる必要がある
とされています。
つまり、日本の平均である1日あたり約24kgという排出量は、目標とされている約6kgの4倍ということになります。
現在の各国の削減ペースでは、2030年までに1日6kgという水準に届かない可能性がかなり高いとされており、だからこそ、政府や企業の取り組みだけでなく、私たち一人ひとりの日々の選択を見直していくことが非常に重要となってくるわけです。
数字を感覚で知る

まず、便利な先進国での生活に慣れきってしまっている私たちには、1日あたりのCO₂の排出量が、やれ6kgだ、やれ12kgだと言われたところで、正直まったくピンとこないと思います。
そこで、具体的に思い浮かべやすい例を取り上げてみるとすると…
▪️平均サイズのガソリン車で10km走ると約2kg
(軽自動車でも約1kg)
▪️牛肉を使った食事一回分で約2〜3kg
(牛丼、肉系のコンビニ弁当など)
▪️スタバのラテで約0.3〜0.5kg
▪️シャワー・風呂などの給湯で約1kg
▪️テレビ・照明・家電など合計で約1kg
といった感じになります。
見てのとおり、ちょっと車で吉野家まで行って、牛丼でも食べるとなった時点で、1.5°C目標で許される1日分のCO₂を使い切ってしまう、というのが分かっていただけると思います。
まずこれらの数字は、誰かを責めるためのものではなく、自分たちがどれぐらいのCO₂を出しているのかを知るためのものとして捉えていただきたいです。
そして、この現実を知ることが、気候目標を「どこか遠いところで行われている話」ではなくて、自分たちの生活の問題として考える第一歩になるのだと思います。
少しずつでもいいので、みなさん真剣に自分や次の世代の将来のことを考えていきましょう。
それではまた。
コンカズ
*この記事の英語ヴァージョンはこちらから
👉 CO₂ Emissions Per Day Per Person: Real Numbers You Can Relate To
