どうも、コンカズ (@konkazuk) です 。
今回の記事では、
「独り言で英語を話す」ということを1日の中に習慣として取り入れることで、実際に頭の中で何が起こり始めるか?
そして2つ目として、
途中離脱してしまわないために、「英語で話す」ことを「習慣として定着させる」ためには、どうしたら良いか?
ということが書かれているので、「独り言英語」に興味のある方はぜひ読み進めていってください。
ちなみに、前回の記事では「独り言英語」のコンセプト的な内容が書かれているので、まだ読んでいらっしゃらない方は、こちらからどうぞ。
👉 【今や常識】英語スピーキング上達に欠かせない”独り言英語”《英語汁 第6号》
効果絶大!独り言英語を習慣として身につけることによって、ある 「システム」が作動する!
はい。まずはじめに…
英語を独り言で話す習慣を身につければ、“自身の英語のスピーキングレヴェルを日常会話のレヴェルまで持っていく” ということは、それほどハードルが高いことではありません。
理由はというと、初めは簡単なフレーズから始めていくわけなんですが、習慣として繰り返していくうちに、いろんなフレーズが頭に貼りついてきて、それがある時点に達すると、
英語で考える
という「システム」が頭の中で作動し始めるからです。
「それほどハードルが高いことではありません」って…
そんなん無理やわ。
はい。「そんなの無理や」と最初からあきらめている時点であなたには無理でしょう。
英語を独り言で話す習慣を身につければ、ということが前提なので、習慣にできない人はあきらめるしかないです。
でもここで少し考えてみてください。
英語を話せない人の主な原因は、単純に英語を話している時間が短すぎるのが原因だと言われています。
僕もこの意見には全く同感です。
例えば、あなたがオンライン英会話をやっていたとしても、その時間枠の中であなたが実際に声を出して英語で話している時間はどれぐらいあるでしょうか?
1日のうちで実際に声を出して英語を話す機会が少ないのであれば、自分でその機会をつくってやるしかありません。
英語を話すことが習慣になっていない人が英語を話す場合、まず自分が話そうとしていることが日本語で頭に浮かんできた後、それを英語に翻訳し、そしてそれを口から発していく、というプロセスを踏まなければなりません。
一方で、英語を普段から話す習慣がある人は、頭の中でも話したいことが英語で浮かんできますし、英語で文章を組み立てています。
「翻訳する」というプロセスが、徐々に頭の中から消えていきます。
この感覚がスムーズになってくることで、自分でも成長の度合いを自覚することができます。
そして最終的に「英語で考える」が、「英語で考えている」、「反射的に英語で答えている」というステージに移ってきたのなら、しめたものです。
このシステムが作動し始めるまで、速い人なら半年もかからないと思うのですが、残念なことに習慣として声を出すこと(output)を怠ると、システムは錆びつきます。
Outputをサボるだけでこの状態になるわけですから、ましてや output という作業を普段からしていない人が「英語が話せない」というのは、どれだけ知識を詰め込んだところでモーターを回していないのと同じわけですから、「作動しない」のがごく自然なことだというのがわかりますよね。
習慣を「逃れられないもの」にするために必要なこと ①
では、その習慣を保っていくためにはどうすれば良いか?
“独り言英語”に限らず、僕は新しい習慣を取り入れる時は、基本的に次の2つのことをしています。
- 自分の頭に、今それを取り入れていかないと後々自分が不利な状況に陥る、ということを論理的に理解させる。
- 視覚的なものに訴える。
まず 1. に関してですが、ただ漠然と
「英語で話せるようになりたいな。」
のレヴェルでは、おそらく長続きしないでしょう。
ギターで言ったら、Fコードの形を覚えたあたりで止まってしまう感じですかね?
やっぱり人間必要に迫られない限り、本腰を入れる覚悟にはなりません。
となると、「日本に住んでいる日本人にとっての英会話」というものの位置付けを問うことが、まず重要になってきます。
Twitterなどを拝見していると、向上心のある若い人たちが情報発信をしていて、更にいろんな世代の人たちが入り混じってお互いの情報を交換している…
単純に、スゴイことですよね。
自分が10代、20代だった頃と比べると、時代の違いをヒシヒシと痛感させられます。
この短期間 (10年、20年なんて、一瞬で過ぎますよ!)で起こった、ものすごい変化のスピードと、グローバル化に伴い、誰もが世界の情報にアクセスできるようになった状況で、英語を理解することができるだけで、オンライン上での国境が事実上ほぼ取り除かれてしまう、ということを考慮に入れると…
もう個人個人が「日本人である」という自覚よりも前に「地球人である」と自覚することが、当たり前になる時代が目の前にきている
というのは一目瞭然です。
そして当然のことながら、「英語」はすでに「地球語」として使用されているわけですから、「地球人」として「地球語」を話せなければ、将来的にビジネスなどを含め、いろんなことをする機会が限られてきてしまう、ということは明らかです。
となると、結果的に個人の生活にも深く関わってくることになるので、日本の経済状況を踏まえた上でも “英会話・英語学習” というものに、危機感を持って取り組んで行かなければなりません。
オンラインの英会話コースなどで英会話を習う、っていうも大切な手段の一つですが、僕個人としては、「英語を習う」というよりも、自発的に「英語で過ごす」という感覚の方が、すごく大事だと思っています。
どういうことかというと、1日のうちの何パーセントかを、日本にいながら、「地球人」として「地球語」で過ごす時間を設ける、ということです。
基本的には、この習慣を取り入れていくことが、僕が勧める「独り言英語」の “核”のようなものになってくるわけですが、この “習慣として取り入れる” っていう部分が人によっては、厄介なところになってくるのかと思われます。
これに関しては② の「視覚的なものに訴える」ことが効果的に働くので、次に実例とともに説明していきます。
習慣を「逃れられないもの」にするために必要なこと ②
さて、“ある習慣を生活の中に取り入れる”ということに関してですが、ある事をある時間にやる!と決めて意気込んで始めても、近いうちに必ず「予定外」は入ってきます。
それが1日だけなら 「オッケー、また明日からガンバロー!」ってな感じで、また元に戻れるわけですが、その「予定外」は平気で2-3日連続、さらには同じ月に固まって飛び込んでくることだってあります。
そんな中、次第にモチベーションや情熱みたいなものは薄れていき、気が付けば定着しはじめていた習慣も、立て続けに起こる小さな「予定外」の下に埋もれ、知らぬ間に消えてなくなっていた、なんて事はよくある話です。
こういったことを防ぐために、メモを紙に書いて貼る、あるいは手の甲に直接書くなど、視覚に訴える方法が使われたりしますが、僕が “独り言英語” を始めた頃に、この方法を応用して使ってみたところ、メチャメチャ効果があったので、ここで読者のみなさんとシェアしたい思います。
簡単に言ってしまうと、毎日の生活の中で必ずするであろう動作「冷蔵庫を開ける」「戸棚から食器類や調味料などを取り出す」「目覚ましをセットする」などの各ポイントに紙に英語で書いたちょっとしたメモを残しておくんですね。
毎日通過するポイントにこれらがあるわけですから、あなたが故意に無視しない限りは、習慣から消えることはありません!
で、そのメモの内容はと言うと、例えば冷蔵庫のドアに貼るとしたら…
① What are you taking out from the fridge? (fridge = refrigerator 冷蔵庫)
② And what do you use it for?
冷蔵庫のドアを開ける前にあなたは、毎回これらの質問に、英語で “声に出して” 答えなければなりません。
答えが ”オレンジシュース” だとしたら…
① I’m taking an orange juice out.
② I’m just going to drink some because I’m thirsty.
卵だとしたら…
① I’m taking some eggs out.
② I use them for cooking my dinner. I’m going to cook a Spanish omelette tonight.
とまぁ、こんな感じで簡単なクエスチョンを書いて貼っておいて、それに答えていくわけです。
クエスチョンから、毎回声に出して言ってもらったら、さらに効果的です。
時計の場合だと…
① What time do you need to wake up tomorrow?
② And why?
これらに対する答えの例としては…
① I need to wake up at 5:30am.
② It’s because the Tube is not working tomorrow, so I need to take buses. (Tube = Underground 地下鉄 )
みたいな感じですかね。
同じ質問とそれに対する答えを、毎回声に出して繰り返すことによって、ある種のパターンが身についていくんですね。
Take A from B.
(BからAを取り出す)
What do you (use, need, etc.) it for?
(それを何のために使うの?/ それは何に必要なの?)
Whyに対して、it’s becauseで答えるなど。
毎回答えは同じではないので、これには「英語で考える」 (慣れるまではおそらく日本語で考えたあと、英語に訳すと言う作業が頭の中で行われますが…) という行動が含まれるため、かなり鍛えられます。
そして、ある程度頭の中にパターンが定着してきたら、今度は違ったタイプの質問に取り替えるという感じですかね。
こうやって、日常生活のポイントポイントに、英語を取り扱う時間を、目に見える形にすることによって自分にリマインドさせて、習慣から逃れられないものにするわけです。
一つ一つのポイントは小さな空間ですが、これを毎日声に出してやっていくと、
そりゃもうアンタ、効果は「ドッカーン!」ですよ!
それでは、今回はこの辺で…
コンカズ
*この記事の英語ヴァージョンはこちらから
👉 【Talk to yourself in English?】Making a habit of “self-talk” and what you will get from it. 《Eigo-jiru vol.7》