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カーボンリテラシーとは?Positive Planet のトレーニング体験レポート



どうも。コンカズ (@konkazuk) と申します。



気候危機への危機感が高まる中、もっと深い知識を得るために、最近 LSE の6週間オンラインコース “Politics and Policy of Climate Change and Sustainability / 気候変動と持続可能性の政治と政策” を受講しました。

コースが終わり、次のステップは何やろ?と思っていろいろと調べていたところ、”Carbon Literacy“(カーボンリテラシー)のトレーニングセッションに参加するのがおすすめだという情報を入手。


そこで早速アポイントを取って、実際にそのトレーニングに参加してきました。



今回はそのレポート記事となります。


「カーボンリテラシー」って何ぞや?

image by Bruno Henrique

まず、”Carbon Literacy“(カーボン・リテラシー)とは、

気候変動を理解し、その知識を実際の行動につなげられるようにするための実践的な気候教育プログラム



単に知識を増やすだけでなく、「どう行動に移せるか?」に焦点が当てられているのが特徴です。

気候危機が深刻化する中、政府や企業だけではなく私たち一人ひとりの理解と行動が求められるようになり、その背景からカーボンリテラシーはイギリスを中心に急速に広がっています。



対象は、企業のスタッフ、中小企業、自治体の職員まで幅広く、僕のような個人参加者も含め、誰でも受けることができます。


僕が今回受けたトレーニングも、Southwark Climate Collective と提携した地域ビジネス向けのものだったので、現場で働く人たちがすぐに使える内容が多く含まれていました。


また、Carbon Literacy Training では、セッションで学んだ内容をもとにアクションプランを提出し、その内容が審査を通ると “Carbon Literacy Certificate” という正式な修了証がもらえる仕組みになっています。




“Positive Planet”の1日集中トレーニングに参加してみた

今回、僕が参加したのは、Southwark Climate Collective(SCC)と提携している Positive Planet が提供する1日のカーボンリテラシー・トレーニング。

Canada Waterの駅を出ると、すぐ見える図書館の一番上の階の会議室のようなところで行われました。


朝9時から夕方の5時までのセッションで、参加者は僕を含めて15人ほど。


先ほども述べたように、個人でも参加できますが、基本的には中小企業や企業スタッフを対象に「会社としてどう脱炭素プログラムを組み込むか」を考えるのが目的の研修なので、自分の働いている会社に興味がなく、個人的な理由で出席した僕は、正直取り扱いにくかったかも知れません。(w)

…とはいえ、「気候変動についてもっと知りたい」「自分にできることは何か」という思いは共通していたので、妙な緊張感に駆られることはなく、ポジティブな思考を保つことができました。

講師のP・K ウェイレンさんはというと、海洋・野生生物保全、法執行から、人材開発、コンサルタントなどなど、かなりの経験を積んできているプロ中のプロ。


20年以上のキャリアを持つベテラン講師だけあって、知識がものすごく豊富で、進め方もとても分かりやすく、やっぱり最終的には人間はコミュニケーション能力がものを言うんだな、とあらためて感心させられました。


学んだ内容は、温暖化ガスの種類とそれぞれの特徴、個人や組織のカーボンフットプリント、行動を変えるための考え方、そして「今から自分は何ができるのか」という具体的なアクションまで、グループディスカッションが取り入れられた、かなり実践的なもの。


特に後半は、Carbon Literacy Certificate を取得するために、後で提出するアクションプランの書き方のコツまで教えてくれるので、かなり親切だったと言えます。


最後に

実のところ、最近まで開催されていた COP30 の結果がひどく残念なものだったので、かなり落ち込んでいたのですが、今回のトレーニングのおかげでかなりポジティブ感が舞い戻ってきました。


PKさんが強調していた「オフセットに頼っていてはいけない」という言葉には強い緊迫感を感じたと同時に、Positive Planet のような組織が企業に対して「人類の未来を考えた責任ある経営」を促していることに、とても心を動かされました。こういう存在は、とてつもなく貴重だと思います。



というわけで、Certificate を無事にゲットできるかどうかは別として、最後に改めてお礼を言いたいです。


Positive Planet の PK さん、イベントをサポートしていた MP Smarter Travel のサムさん、そして当日のポジティブな空気をつくっていた参加者のみなさん、本当にありがとうございました。




コンカズ

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