どうも、コンカズ (@konkazuk) と申します。
第一回目のCOPがキックオフされる前に、ブラジルのリオデジャネイロで “The United Nations Conference on Environment and Development (UNCED)、日本語で「国連環境開発会議」と呼ばれる会議が1992年に開かれています。
ちょっとこのままいくと地球ヤバイんちゃうん?、みんなで集まってルール決めて、地球規模で将来を考えていこうや、ってな感じで国連のメンバーが集まって会議をしたというわけです。
一般的には “Earth Summit“「地球サミット」という名前でも通っています。
その地球サミットで決められたいくつかのルールのうちの1つが、この “United Nations Framework Convention on Climate Change“(国連気候変動枠組条約)なんですが…
そもそもこの “Framework Convention“、 「枠組の条約」ってのはどういう意味なんや?ってことです。
個人的には、もっとカッコいい名前はなかったんかい?と思うのですが、結論から言えば、これは「細かいことは後で決めるとして、まずは枠組だけ先に設定しておこう」という趣旨の条約です。
つまり、具体的な詳細は後回しにして、今後の活動を進めるための
「一般的な原則や目標を定めた条約」
ということになります。
では、その “Framework”、「枠組み」の主な内容は?というと…
🔹目的
地球の温暖化を防止し、人類と地球を守る。
🔹責任の明確化
Common But Differentiated Responsibilities and Respective Capabilities (CBDRRC) 、日本語で「共通だが差異のある責任及び各国の能力に応じた責任」という考えを導入し、先進国と発展途上国の間で、気候変動対策の責任の分担をする。
⚫Common Responsibilities「共通の責任」
気候変動は地球規模の問題だから、すべての国がこれに対して責任を負うべきだ、という考え。
⚫Differentiated Responsibilities「差異のある責任」
歴史的な温室効果ガスの排出量は国によって異なるわけだから、責任の重さや対策の内容には違いがあるという考え。(先進国はこれまでに大量の温室効果ガスを排出してきたわけだから、発展途上国よりも大きな責任アリということ)
⚫Respective Capabilities「各国の能力に応じた責任」
国ごとの経済力や、持っている技術に応じて、果たすべき役割を調整するという考え。(金と技術を持っている先進国は、発展途上国の気候変動対策を支援する責任があるということ)
🔹協力の基盤
各国がCOPで自国のCO₂排出量を報告し、グローバルな協力体制を強化する。
といった感じとなります。
つまり「枠組条約」の役割は、参加国が共通の土台に立って協力し合うための基盤を提供することにあったというわけですね。
そしてその後、毎年開催される “COP” において、議論が進められ、詳細が具体化されていくというわけです。
それではまた。
コンカズ
*この記事の英語ヴァージョンはこちらから
👉 What Does “Framework Convention” in UNFCCC Really Mean?