どうも。コンカズ (@konkazuk) と申します。
一昨年、This Changes Everything (Naomi Klein 著) を読んで衝撃を受け、自分がどれだけ稼いで資産を残したところで、気候危機を解決しない限り、子供達に良い未来は待っていないと実感し、去年の1月から Green Party をサポートするようになりました。
その後、色々と本を読み漁ったり、オンラインコースを受けたりして学んでいくうちに、政党をサポートすること以外にも、自分自身が成長し、もっと動けるようになれる方法はないかと考えていたところ、自分の住む Hackney区にも Friends of the Earth の地域支部があることを知り、思い切って関わってみることにしました。
ということで今回は、その Friends of the Earth を紹介する記事となります。
Friends of the Earth とは?

Friends of the Earth (以下FoE) は、環境保護を目的として、70か国以上で活動する世界最大級の草の根ネットワークのひとつ。(日本にもあります!)
1969年の設立以来、環境破壊は偶然起きているのではなく、私たちがどのような政治や経済の選択をしてきたかによって生じている結果だと訴え続けてきました。そのため、気候変動を「一人ひとりの努力」や「ちょっとした生活習慣の改善」だけで解決できる技術的な問題だとは捉えていません。
ちなみに下の写真は、2025年の夏からイギリスの FoE の最高経営責任者として活躍している Asad Rehman (アサド・レーマン)さん。

レーマンさんは、彼自身が育った労働者階級の環境や人種差別の経験から、気候変動は不平等、貧困、差別と切り離せない問題だと強調しており、FoE を単なる「緑の団体」ではなく、草の根の運動を通じて不正義に挑戦する組織として再構築しようとしています。
また彼は、昨年の COP30 で、汚染者(polluters)にこそ責任を負わせるべきだと発言していて、国際交渉の場でも積極的に訴える姿勢を見せていることから、FoEが今後、より広い層に響く運動へと発展する可能性を示しています。
Planet over Profit って、どんなプロジェクト?

さて、僕が FoE に参加する事にサインしてしばらくすると、月一のミーティングが近所で行われるというメールが届いたので、足を運んでみると、そこでは2ヶ月後に Planet over Profit というキャンペーンの一環として行われる映画イベントの企画が進められているところでした。
この Planet over Profit とは
英国企業がサプライチェーンを通じて人権侵害や環境破壊から利益を得ることを防ぐための、新しい英国法の制定を求めるキャンペーン。
つまり、利益よりも地球と人権を優先すべきだという考え方に基づいて、企業活動により強い法的責任を課そうとする取り組みです。
このキャンペーンは、企業に対して次のような責任を法的に義務付けることを目指しています。
🔹 人権侵害の防止
ここで問題とされているのは、私たちが日常的に使っている商品が、どのような条件で作られているのかという点です。
▪️労働者が、生活できないほどの低賃金で働かされる
▪️労働組合を作る事が禁止され、過酷な労働条件で長時間働かされる
▪️児童たちが教育の機会を奪われ、農園や工場で働かされる
といった事が、多国籍企業が低予算で商品を生産するために、私たちからは見えない所でいまだに行われています。
Planet over Profit は、これらの行動に対する責任を企業に課して、原材料の調達から製造、販売に至るまで、人権を守る義務を法的に明確にすることを求めています。
🔹 環境を犠牲にしないビジネスへの転換
コストを削減して大儲けしようとするビジネスは、環境にも深刻な被害をもたらしています。
▪️森林破壊による生態系の衰退
▪️有害な化学物質による土壌・水質汚染
▪️地元住民の生活を犠牲にした大規模開発
企業がこのような「加害行為」で利益を得る一方で、自然や地域社会にコストを押し付ける構造そのものを変えようとするアクションです。
🔹 被害発生時の責任と対応
基本的に被害を受けた地域住民は、「どこに訴えたらいいのかわからない」「デカい企業を相手に裁判を起こす力がない」といった理由で、泣き寝入りするパターンがほとんどです。
Planet over Profit が求めているのは、
▪️企業の活動によって生じた被害を説明する責任を負う
▪️国外での企業活動でも、責任を逃れられない法律を制定する
▪️被害者が補償や是正を求められる仕組みを整える
という内容になります。
利益が最優先される社会では、環境破壊や社会的不平等、人々の苦しみは都合よく無視され、私たち先進国の消費者がそれを直視しなくて済む仕組みが作られています。
FoEは、まさにこの発想こそが、気候崩壊、生物多様性の喪失、そして世界的な格差拡大を引き起こしてきた原因だと指摘しています。
キャンペーンは、どうやって進められる?

さて、上の目的を達成するためにキャンペーンが、どのように進められるのかということですが、今回僕が参加する映画イベントのように、一般の住民をはじめ、区議会議員や地元ビジネスの代表など、さまざまな立場の人たちを地域のイベントに招きます。
イベントでは、Planet over Profit の考え方を盛り込んだオープンレターが紹介され、その内容に賛成であれば署名をしてもらいます。
こうやってできるだけ多くの署名を集めた後、それらは「地域の声」としてまとめられ、地元選挙区の国会議員に提出されます。
「あなたの選挙区には、これだけ多くの人がこの内容に同意し、現状の改善を求めています。
ぜひ国会で、この問題を取り上げてください。」
って事です。
Planet over Profit のキャンペーンは、そうした草の根の声を、実際に政治の場へと届けることを目指しているというわけです。
最後に、これら前述の事実を無視して一部の企業が巨大化する事を放っておくことは、今は他人事と思っている私たちにも、後々確実に影響してきます。
自分だけの目標を達成する世界以外にも、同じ惑星に住むひとりの人間としての世界も作って、それぞれの場所でできることを続けていけたらと思います。
それではまた。
コンカズ
