climate change

Carbon Reserveとは?定義と異なる文脈での使われ方を解説



どうも。コンカズ (@konkazuk) と申します。


気候変動、とりわけ石油会社の話題となると、”carbon reserve” という言葉を目にすることがあります。

しかしながら、この言葉は文脈によって異なる意味を持つこともあります。


今回は、その定義と、異なる文脈での使われ方について見ていきたいと思います。

Carbon Reserveとは?

image by MolnarSzabolcsErdely

Carbon Reserve” を日本語で表すと、「炭素埋蔵量」「炭素貯蔵」「炭素蓄積」など、文脈によって異なる表現が使われますが、基本的には地球上に存在する炭素の貯蔵量を指すと考えると分かりやすいです。

地下の化石燃料

image by maarten-van-den-heuvel

まず、Carbon Reserveという言葉は、地下に眠っている化石燃料 (石炭、石油、天然ガスなど)の埋蔵量を指すときに頻繁に使われます。

化石燃料は長い時間をかけて有機物が分解・変成し、地下に炭素を閉じ込めたものです。しかし、採掘されてエネルギー生産のために燃焼されると、大量の炭素が排出され、地球温暖化を加速させる原因となります。




例文

The company announced an increase in its Carbon Reserve.
「その企業は確保している化石燃料の埋蔵量の増加を発表した。」

森林

image by analogicus

木や草花が光合成を通じて二酸化炭素 (CO₂) を吸収し、成長に利用していることは、皆さんも学校で習ったことがあると思います。


植物は、葉にある気孔から空気中の二酸化炭素を吸収し、太陽エネルギーを使って二酸化炭素と水を反応させます。その過程で酸素を放出しながら、炭素 (C = carbon) を有機物として固定します。

6CO₂ + 6H₂O + 光エネルギー
C₆H₁₂O₆ (グルコース)+ 6O₂



こうやって、植物の幹や葉、根などに貯蔵された炭素もcarbon reserve” と呼ばれます。




木が枯れたり燃えたりすると、貯蔵されていた炭素はCO₂として再び大気中に戻ることになるので、森林は気候変動対策において重要な役割を握っているというわけです。

例文

Forests play a crucial role as carbon reserves.
「森林は重要な炭素貯蔵の役割を果たしている。」

土壌

image by Natfot

土壌中には、植物の枯死や有機物の分解によって蓄積された炭素が多く含まれています。


これらも “carbon reserve” です。

ツンドラの永久凍土には、大量の炭素が閉じ込められていますが、温暖化によってこれが溶け始めると地球はヤバイことになります。



例文

Wetlands are one of the ecosystems responsible for significant carbon reserves.
「湿地は大量の炭素を蓄えるエコシステムの一つです。」

海洋

image by Pexels

上の土壌と同じように、海洋も炭素を吸収し、海水に溶け込む形や海洋生物・堆積物の形で蓄えています。


深海は特に膨大な炭素貯蔵庫 = “carbon reserve” となります。



例文

The ocean also serves as a major carbon reserve, absorbing and storing vast amounts of carbon dioxide from the atmosphere.
「海洋もまた、大気中の二酸化炭素を吸収し、膨大な量の炭素を蓄える重要な炭素貯蔵庫となっています。」


というわけで、森林の保護や再生可能エネルギーの推進は、炭素埋蔵量(= carbon reserve)を維持し、CO₂を固定することで、気候変動を抑えるために非常に重要な取り組みといえます。


それではまた。

コンカズ

*この記事の英語ヴァージョンはこちらから
👉 What is a Carbon Reserve? Exploring Its Definition and Different Uses

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