書籍レヴュー

落合陽一さんの本「超AI時代の生存戦略」を昭和世代におすすめしたい!!! 



どうも、コンカズ (@konkazuk) です 。


僕は、この「超AI時代の生存戦略」と題された本を、どちらかと言えば自分のような40を超えたオッサン世代が読むことをおすすめします。


理由はというと、ここ15年ぐらいの時代の移り変わりとそのスピードを、今を生きる若い人たちは直接肌で感じながら自分の将来を計画しているのに対し、僕らのような世代には、体の中に残っている昭和の血に邪魔されて、情報に対する姿勢がまだまだ受け身の人がたくさん存在していると思うからです。


image from Amazon.co.jp


イギリスの著者であるリンダ・グラットンさんとアンドリュー・スコットさんによる書籍で “THE 100-YEAR LIFE” ってタイトルの有名な本がありますが、この本の内容とほぼ同じテーマを、落合陽一さんは自作の本でさらに詳しく掘り下げて、


「これからの時代を生き抜くのに、私たちは具体的に何をやっていけば良いか?」


ってことをわかりやすく説明してくれています。

正直、僕のように時代の動きに鈍感な人が読んだら、自分の現在位置を再認識させられ、危機感をおぼえる事になるかもしれません。


しかしながら現実は、危機感を感じつつ情報に食らい付いていかなければ、自分がどんどん埋もれていってしまう時代に移り変わってきています。


この本を読んで、今のうちにパシッと平手打ちをくらって目を覚ましてもらいましょう。

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シンギュラリティーって何だ?

image by Julien Tromeur

この本のサブタイトルは


「シンギュラリティに備える34のリスト」


となっているのですが、いきなり自分の無知をさらけ出してしまいますと、

まずはじめに、この「シンギュラリティ」って意味、知りませんでした!



… と言うわけで、実際に本を読む前に、これってどういう意味なんやろ?って所から始まり、とりあえず Googleで日本語と英語の両方で検索。


2-3ヴァージョンずつ読み通してみたところ、こいつはヤベェーって事に…



とりあえず「シンギュラリティ」とは何か?ってのを簡単に説明するなら、


「前代未聞の超劇的な変化」


とでも申しましょうか。




日本語では「技術的特異点」と呼ばれ、どれくらい劇的かと言えば、

変化が起こる前のジェネレーションは、変化後の新しいジェネレーションの考え方を、次元が違いすぎて全く理解できない


というレヴェルになります。



「シンギュラリティ」という言葉が有名になったのは、もともと A.I. (Artificial Intelligence) の研究を引率してきているレイ・カーツワイル (Ray Kurzweil) っていうアメリカの発明家が、1980年代に未来を予測した時の概念として使ったことがきっかけ。

このまま技術革新が続けば、A.I.は自分で自分をdevelopさせることができるようになって、そのスピードに人間はやがて追いつけなくなり、最終的には人間の思考能力をはるかに上回る状態になっているとの予想がされています。

2030年あたりからボチボチ社会に変化が見られはじめ、2045年を迎える頃には、今の私たちが送っている生活とは劇的に違うものとなっている模様。



現在私たちがたずさわっている仕事の多くも、ロボットに取って代わられているとのことです。


もちろんコレはあくまでも予想なので、「シンギュラリティーなんぞ来やせん!」という意見もあります。

とは言え、どちらにしてもiPhoneが出てきたあたりからのテクノロジーの発展のスピードは半端じゃないので、正直なところ焦りますよね。


そんな気持ちでペラっと表紙をめくると、裏に 


“未来への漠然とした不安
「何をしたらいいかわからない」
という人間たちへ。” 


という優しい言葉がこっそりと綴られている。

「陽一兄さん。。。」

もうコレは読むしかないです。w


AI時代の「生き方」

image by Alessio Ferretti

「私たちは急速に発達するテクノロジーの時代をさかのぼって生きることはできない。」


英語で言えば “irreversible” って言葉がピッタリと当てはまりますかね。


今の若い人たちは、テクノロジーの発展と共に人生を歩んできているので、ごく自然に機会と共存できているとは思いますが、僕のような世代の人間は、機械と共存していくことに対して、ある程度の努力が必要とされます。


(とりあえずパンデミック中にラップトップを購入し、かろうじてブログを開設なんてことをしちゃってますが…)w

モバイルフォンが普及して、インターネットで世界とつながっているから、仕事とプライベートを分けて考えることはもう不可能。



落合さんは、現代社会の仕事とプライベートが混在するこの概念を「ワーク “アズ” ライフ」と称しており、ワークとライフを切り分けられない環境を受け入れて適応せよ、と呼びかけています。



そして、

プライベートの時間は自分の好きなことを追求して、そこから何か価値を生み出し、万が一の時のために、ここからも収入源を作っていこうぜ!


というように、将来的に仕事になる可能性があるところのオプションを広げていこうってわけです。



余暇を消費するだけの遊び方ではなく、生産性のある遊び方をして楽しんでいきましょう、ってことですね。

image by DeepMind

こんな感じで落合さんの頭の中にある、テクノロジーがどんどん進化していく現代をどう生きるか?ってことをを読み進めていくと、すでに周回遅れの自分は今からでも間に合うんか? ってな感じで正直ちょっと不安になったりもしましたが、

「待っていても状況は変わらないし、逆に今持たないことを悲観することもない。」


ってな文章に救われました。


…なんとも希望の光を照らしてくれるではありませんか。✨


「俺たちはまだ手遅れじゃない、とりあえず動いていこうぜ。」ってな感じで、一歩が踏み出せそうです。w



でもって、何から始めていいか分からない人達のために、


オリジナリティなど追求せず、まずは他人の猿マネでよい。


なんてアドヴァイスもあります。



これはまさにその通りで、僕はもともと文章を書くことに全く興味がなかったのですが、ツイッターを開設してみると、みんながブログをやっている。

そこで、僕のようなコンピューター初心者のオッサンにもできるのか?と疑問を持ちながらも、見よう見まねで始めていったら、次第に楽しくなってきて、文章力も少しずつではありますが、マシになってきました。

ヘタクソで人に見られたらヤバい初期の記事がたくさんあるので、必死こいてリライトの作業してます。💦


で、実際にやっていくうちに、知らぬ間にワードプレスのやり方が分かってきたりして、よくよく考えてみると完全に他人の猿マネから始まっています。

周りを気にせず淡々と進めていくうちに、楽しくなってくるようであれば、”シメタモノ”って感じですかね?

とりあえず今動いていかないと、あとがヤバいくなりそうです。



時間を無駄にせず、今の時代こんなふうに考えて生きていくべきですよ、という感じで理解しておくと自分が動きやすくなる「道しるべ的なこと」が、ここにはたくさん書かれています。

超AI時代の「働き方」

image by Kaitlyn Baker

ここでは第二章の、超AI時代の「働き方」に関して気になったところをつまんでいきます。

会社を使い倒した方がいい

この章では、具体的に何をすべきかが書かれていて「100-YEAR-LIFE」にも書かれていたことが、さらに強く書かれている。

「会社にしがみつかない方がいい」ではなく、「会社を使い倒した方がいい」というように表現されているところに、個人的にはすごく動かされました。

会社の仕事の内容に、自分のやりたいこと、自分の技術が磨ける要素があるのであればラッキーだけど、そうじゃないとしたら、どこでうまくサボって、自分のための時間を作るかってところですね。

なるべくツールを使う

「そんなことをやって何の意味があるんだ?」という根性論には敏感になって、それを徹底してなくしていったほうがいい、ってことが書かれています。

これは、日常のいろんな面で役に立つであろうスキルを学ぶことを避けつつ、原始的な作業を続けてきた自分にはかなり「グサリ」と突き刺さりました。w


時間の大切さがが分かっていなかった事が、後々になって今の生活にひびいてきているので、今から少しずつでも改善していかなくてはいけません。

それともう1つは、SNSの活用ですね。

image by Piotr Cichosz


これも自分が本格的に手をつけ始めたのは、かなり最近のこと。w

新聞やテレビなどの一方通行のマスメディアに代わって、今の時代は、ソーシャルメディアが主流となったため、私たちはメディアの事を自ら意識していかなくてはなりません。

自分から発信していかないと、人との関係を作ることができないので、ここをやっていかないと仕事につながっていかない、ということになります。



自分を常にアピールしていこうってわけです。


そしてここが、「みんながスモールビジネスをする時代」って部分とつながってくるわけですね。

政治に興味を持つ

現代社会は、個人の時代に移ってきているのだから、もっと政治に興味を持たなければ、いずれは自身の生存に関わってくる。

これもその通りですね。

さらに落合さんは、今後ある程度はコンピュータが政治をするようになる、とも述べています。

個人で何かをやっていくのであれば、その活動の法律的な部分も自分で調べていかなければなりません。



そのためにも、身の周りで何が起こっているかを知るために、常にアンテナを張って自分のことは自分守っていきましょう、ということですね。

ニッチを探す

「何かのスペシャリストであることが大前提」みたいなことが言われるけど、ライバルが多かったらその業界でトップになることは難しい。

じゃあどうしたらよいか?ってことで、落合さんはニッチの中でトップになれる方法を探せと本の中で強調しています。

これは、よくブログやツイッターの世界でも発信相手のターゲットをしぼれ、みんなに対して書いていたら誰もあなたに興味を持たない、って言われている部分と似ていますかね。


image by Jehyun sung


とまぁ、まだ色々とありますが、とりあえずはコンピューターを含め、利用できるものは利用しながら自分を世界に向けて日々発信していくことが、カギとなると思います。

第三章に関しては、どちらかと言えば、第一章と第二章の生活習慣にシフトしていった場合の精神的、肉体的な部分のメインテナンス的な事が書かれているので、この辺は行動してからの話という事でここでは触れません。



シンギュラリティを信じるにせよ、そうでないにせよ、時代が恐ろしいスピードで変化していることは確かなので、現状維持が危険なのは明らかですよね。


動いていこうと決意した人にとっては、この本の内容はすごくいい刺激になると思います。


興味がある方は下のリンクから購入できますので、よければどうぞ。👇


それではまた。

コンカズ


*この記事の英語ヴァージョンは 👉 こちらから



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