どうも。コンカズ (@konkazuk) と申します。
パレスチナの状況は依然として厳しく、占領地での暴力や人権侵害が続いています。イギリス国内でもその状況に反対する声が高まり、デモ活動が頻繁に行われています。
最近では特に、パレスチナ連帯キャンペーン(PSC) のディレクターであるベン・ジャマールさんが起訴されたことに対して、多くの人々が抗議の声を上げています。
というわけで、今回は2月21日に行われた彼の起訴に対する抗議デモに参加した際のレポート記事となります。
ベン・ジャマールさんは何者?

ベン・ジャマール (Ben Jamal) さんは、パレスチナ連帯キャンペーン(Palestine Solidarity Campaign [PSC])のダイレクター。
PSCは、パレスチナの人々の権利と独立を支持するために活動している英国の団体で、1970年代に設立されました。この団体は、パレスチナの状況に関する認識を広め、イギリス政府に対してパレスチナ問題に関する政策を改めさせるよう働きかけています。
ジャマールさんは、このキャンペーンの中心人物として、占領地でのパレスチナ人の苦境に対して強い立場を取っており、その活動の中でパレスチナの自由と独立を支持する立場を一貫して表明しています。
彼が逮捕された親パレスチナデモは、2025年1月18日にロンドンで行われたもので、このデモでは他にも70人以上が逮捕され、警察の対応に批判の声が上がりました。
ベン・ジャマールさんの逮捕に対する見解や抗議の重要性については、下のYouTubeビデオを参考にしてください。👇
抗議デモ当日

今回の2月21日は、ベンさんが裁判前の手続きのために出頭する日ということで、彼の起訴に抗議し、抑圧的な警察の取り締まりに反対するとともに、抗議する民主的権利を訴えるために、多くの人々が早朝からMaryleboneにある治安裁判所の前に集合。
冴えない天気でしたが、バスに乗って現地に到着すると、面識のある地元ハックニーの区議会議員のゾーイさん (Zoë Garbett) のピンクの前髪が目に入ったので、何かホッとした気分になりました。
たくさんの人達が抗議の演説を行いましたが、その中でゾーイさんと、ジャーナリストで活動家のオーウェン・ジョーンズ (Owen Jones) さんの映像を見つけたので、ここにフューチャーしておきます。
まずは、ゾーイさん。
続いてオーウェンさん。
映像からも分かるように、オーウェン・ジョーンズさんの演説の途中でベン・ジャマールさん本人が登場し、観衆からは大きな声援が上がりました。
また、怒りのメッセージを発する活動家や作家、平和を願う歌を届けるコーラスグループなど、それぞれの立場から現状への思いが語られ、イベントは無事に終了しました。
最後に

ゾーイさんの演説からも分かるように、警察が4歳の子供の前で威圧的に振る舞ったり、ただ道の反対側に立っていただけの人を取り締まったり、デモ参加者を一定のエリアに封じ込め移動を制限するなど、抑圧的な対応が目立つようになっています。
イーロン・マスクをはじめ、極右勢力が目立ち始め、世界全体に不穏な空気が広がるなか、環境破壊や人権問題、平和を訴える抗議活動の自由が失われれば、社会は非常に危険な方向へ向かいます。
無関心のまま状況を放っておいたら、知らぬ間に自由が奪われていた、なんてことにもなりかねません。だからこそ、こうした活動が現代社会の中で非常に大切だと思う今日この頃です。
それではまた。
コンカズ
*この記事の英語ヴァージョンはこちらから
👉 London Protest Against Ben Jamal’s Charges: What Happened on February 21?