【ローカルコミュニティーへの関わりと子供の自信】

Nurture

Blog 002. (日本語/Japanese) 

皆さんこんにちは。

今回は海外でエスニックマイノリティーとして成長していく過程で、子供たちの『自信』を確立するためにどんなことが役立ってきたか?ってことについて書いてみようと思います。

(えらそーにこんなことを書きますが、今から書くことの90%を実際に行動して子供達のために毎日格闘してくれているのは他の誰でもないうちのカミさんです。オカンパワーには頭が上がりません…)

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親同士の関係がもたらす子供同士の関係

子供が小学校(イギリスではプライマリースクール)に入学して2、3年も経ってくると、みんなそれぞれキャラクターが出来上がってきて、身体能力にも個人差が出てくると思います。

子供達同士の間でも力関係が出来上がってきて、移民として海外に住む親としては、自分の子供がいじめにあってはいないだろうか?など心配の種は尽きません。

僕の子供たちが通っている学校には、日本人の母親をもつハーフの子供たちが数人いますが、両方の親が日本人なのはウチだけ。

当然のことながらウチらの子供たちの見た目は超日本人。

さすがにロンドン市内の学校なので、いろんな人種の子供たちが混じっているため、孤立するようなことはありませんが、やはり日本人ということで体型は小柄。

特に上の方の息子の方は、他のヨーロッパやアフリカ系の男友達と比べると頭一つ分身長に差があります。(日本人としては平均身長より少し上なのですが…)

そうなってくると親としてはやっぱり気になってしまいますよね。

子供同士でちょっとしたいざこざがあった時なども、子供たちにとっては単なるその日の出来事であって、次の日には普段通りに仲良くやっているレヴェルでも、自分の子どもがやんちゃされたら、相手の子供やその子の親を疑ってしまいます。

しかしながらこうした問題は、親同士の関係があまりなく、お互いのことを知らないが故に想像だけが先走ってしまい、変に避けたりしてしまうなど、結果的に関係に溝を作ってしまう可能性があります。

これでは子供達同士の関係にまで悪影響を及ぼしかねません。

そうなってくるとやはり子供のクラスメイトの親との関係が非常に重要になってきます。

特に子供の送り迎えの際に行われるちょっとした親同士の会話(オカン同士の立ち話)、これに積極的に顔を出しているかどうかによって自分の子供の運命まで決まってしまうと言っても過言ではないでしょう。

親同士が仲良くなることで、週末に子供同士を遊ばせたり、他の仲の良いクラスメイト達がジョインしているアクティヴィティーに参加させることができたり、誕生日会に誘ってもらったりなどの機会が生まれ、そこで更に子供達同士の関係が深くなっていきます。

うちの子供達の学校は卒業するまでクラス替えがないので、レセプション(一年生に上がるまでの一年間)を含めて7年間も同じクラスメイト達と過ごすわけですから、親同士の関係は特に重要になってきます。

そして親同士の関係も、年を重ねるにつれて深まっていくわけですから、これを初めから避けてしまったり、忙しいからと言って先延ばしにすればするほど、あとで輪の中に入っていくのが難しくなると思うので、ここは頑張り所です。

少しみんなと離れているところに住んでいるにも関わらず、うちの子供達が他の子供達とうまくやっていけているのは、カミさんが日々小まめに関係を保つ努力をしてくれている賜物であります。

日本人としての意識

日本で生まれ育った後にロンドンに渡って来た僕たち親は、自分の子供達が毎日どんな感覚で『日本人』としてロンドンで生活を送っているのか想像はできたとしても、実感することはできません。

日本人であることは分かっていても、こちらの文化で育ってきているので、いずれ近い将来自分のルーツについて今よりももっと深く考える時が来るのだと思います。

うちの子供達は、両親を日本人として持っているわけですから、国際結婚の親を持つハーフの子供達とも状況は異なってきます。

ただ、中田敦彦さんのYouTubeチャンネル『僕はイエローで、ホワイトで、ちょっとブルー / ブレイディ みかこ著』の解説を見た後に僕が思ったことは、逆に純粋な日本人の子供であるのなら、例えこちらの文化で育っていくのだとしても、日本の文化や言葉を大切にして、できるだけ身につけていった方が後々の子供達の将来に対して有利に働くのでは、という事です。

僕自身日本にいた時から、毎日のほとんどの時間をロックンロールやジャズやブルースなどの音楽に費やして来てしまったため(好きなこと以外あまり周りが見えないたちなんで…)、他の日本の文化への知識が非常に乏しく、ロンドンに渡って来てから日本の事を聞かれるたびにたくさんの人たちをガッカリさせて来ました。

そして長年こっちに住んでみて分かった事は、ロンドンには日本の文化が好きな人が本当にたくさんいて、こっちの人たちは日本人が日本人であることを強く求めているという事実です。

ということで、子供達が日本に対して日常から興味を示しているのであれば、親としては積極的に日本の文化と接することができる環境を整えてあげるべきだと思います。

ちなみに、うちの子供達が主にやっているのはこんな感じです。

1. 日本人コミュニティーによる文庫グループ (日本人のお母さん達が集まって日本の絵本を子どもたちといっしょに読みあったり、日本のアウトドアゲームなどをする)

2.    母国語教室 (国語の学校 / うちの娘が意味も知らずにボコボコ教室と発音していた。(悪気はありません)

3.    おじいちゃん、おばあちゃんとLineで国際電話。

残念ながら2. は現在パンデミックの影響でストップしているため、僕の漢字の練習のタスクがとって代わっています。

基本的に大切な事は、やはり子どもたちが自分の親以外にも常にどこかで日本と繋がっていると感じられることだと思います。

YouTubeなどで日本のチャンネルを見ることもすごく効果的ではありますが、3. のように自分のおじいちゃん、おばあちゃんとレギュラーで会話を交わして、日本にも家族がいるという認識があれば、子どもたちの安心につながりますよね。

そうすれば日本のことに関して学ぶ興味も自然に出てくると思います。

ローカルコミュニティーへの関わり

息子のタカウジ(10才) がここ1〜2年のうちに精神的に急成長を遂げました。多少は年齢のせいでもあるとは思いますが、かつて学校の発表会などで誰よりも声が小さくて自信がなかったことを思うと自分の子どもの事ながら驚きです。

ただしこれにはきっかけがありました。

カミさんからの一言です。

毎週日曜日に近所のパークで数人かの学校の子どもたちとそのお父ちゃん達がフットボールをしていて、その中に息子と仲の良いクラスメイトも入っているとの事。

これに対して、家計がヘボいため、仕事を日曜日にも入れていた僕は1度は断ったのですが、ちょうどその時読んでいた本、”男の子の育て方”に”男の子は8歳から12歳までの間の父親との関係が非常に重要”みたいなことが書かれていて、これはヤバいと… 日曜日は休みを取ることにしました。

いやぁ、謝った道を進みつづけるところでした。

North Millfields Recreation Ground

そこでは子供達もお父さん達もいっしょになってゲームをするので、すごくヘルシーな関係が生まれます。

僕自身フットボールは全然苦手ではないんで、次第に子供達が ”あれは誰の親父だ?”と、すると”タカのダディーだ!”と…。

そうなってくると引っ込み思案の息子も輪の中に入りやすくなって、(フットボールはほぼ初心者だったけど)次第に興味がでてきて、キャプ翼の明和戦を見せた次の日なんかは、スライディングタックルの猛攻です。w

はじめは顔にボールが当たったり、蹴られたりすると泣いたりしていましたが(これはうちの子に限ったことではありませんが… )、次第にもまれて強くなっていきます。

そしてクラスメイト以外の子供達とも新しい関係が生まれ、ぼく自身も知らないお父さんグループとのつながりができるなど、いいことばかりです。

そんな中、2020年初頭のパンデミック到来。

ロンドンは第一回目のロックダウンに入ってしまいます。

多人数で集まるのはタブーと言うことで、せっかく盛り上がってきて自信もついてきたフットボールから離れていくことになってしまいます。

こうなったらもう個人競技しかありません。

家族みんなでスケボーです。

この種の事になると、男の子はテクを磨くのが大好きです。

僕も、カミさんも、娘も(娘はローラースケートにスウィッチ)途中で脱落していく中、隣で上級テクニックの披露を繰り広げるバリテクのお兄さん達を横目に、息子はひたすらと練習に励みます。

そうこうしているうちに、カミさんのママ友から白羽の矢が…

”少し離れた近所の廃れたスケボー練習場が整備されつつあり、そこでスケボーのお兄さん達が少人数のレッスンをやってるから一緒にどう?”とのこと…  

食らいついていきます。

ママ友のところのハーフの子は、かなり前から始めているのでさすがに上手い。ウチの子もそれに続こうと必死です。

Hackney Concrete Bumps Skatepark

そうこうしている間にもロックダウン解除。

学校も再びオープンに。

ここで息子のスケボー活動を止めないためにも、カミさんがWhatsAppで息子のクラスメイトのママ達に呼びかけスケボーコミュニティーを立ち上げます。

するとどうでしょう。

驚いた事に最近始めたばかりの息子のほうが前々からスケボーをしていたクラスメイト達よりも上手にすべっています。

ここでクラスメイト達のタカを見る目が少し変わりました。

友達グループの中で一番背の低い息子は、どちらかというとみんなから少し下に見られていた感じだったのですが、これによって息子はまた少し自信をつけます。

そして自信がつく事によって学校での生活や家庭での態度も頼もしくなってきました。

アフタースクールのコミュニティー活動でも以前より楽しそうにやっているのが感じられます。

幼い頃に子供が自信をつけるためには、自分が何でもいいから周りの子供達よりも秀でたものを持っているという得意分野や、自分が本当に没頭できることを見つけられることが重要だと言うことは知っていましたが、それが一体何なのかは、親にも子供にもはじめはわかりません。

だとしたら、利用できるローカルコミュニティーにはなるべく顔を出して、他の子供達と積極的に関わらせて、そこで新しい友達と出会ったりする中で、自分の子供が徐々に自分に合った何かを見つけられるように親がいろいろと子供に試す機会をつくってあげることが大事なんだと思います。

コンカズ

*この記事の英語ヴァージョンは 👉 こちらから

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