どうも。コンカズ(@konkazuk)と申します。
今回は僕と家族が、コロナウィルスの到来によるイギリスの1回目の長いロックダウンは、ここが近所にあったおかげでマンネリもなく乗り越えることができた、と言い切ることができる
Hackney Marshes (ハックニーマーシェズ)
と、更にその他近辺の大自然情報について書いています。
イーストロンドンに立ち寄った際には、是非とも体験していただきたい大自然のスポットです。
Hackney Marshes
いやぁ…
近所にこんな素晴らしい自然が広がっていたなんて、正直ロックダウンという機会がなかったら、忙しい毎日に追われたまま、こんな場所があることに死ぬまで気づいていなかったかもしれません。
2020年の春のロックダウンでは…
行動が制限されてフラストレーションが溜まったグループ
子供がまだ幼すぎて体力的に遠出はできない、普段なら会うことができる別のところに住んでいる家族や友達に会えない、旅行に行けない、などなど。
と、
逆にロックダウンの恩恵を受けたグループ
普段なら生活に追われていて、家族として過ごせる時間も少なく家の近所のことさえ知らない、という状況が反転。
と真っ二つに分かれたと思うのですが、僕たちはハッピーな後者。
家で行われる、Zoom を利用したオンラインの子供達の授業は、ある意味毎日が格闘でしたが、それでも子供たちとここまで長くいっしょに過ごせる機会はそうはありません。
不平なんてこれっぽっちもありません。
さらには、育ち盛りで元気の有り余った子供たちが、一日中狭い家の中で過ごすなんて不可能です。
下の娘が年齢的にも、ちょうど自転車に乗れるようになったので、午前中にうまく学校からのタスクを済ませることができたら、スナックと水筒を持って出発です。
Hackney Marshes (ハックニー・マーシェズ) といえば、毎年恒例の子供たちが参加するハックニー・スクールズ・チャレンジ (マラソンのイベント) の会場
2019年には結婚したばかりの、プリンス・ハリーさんと奥さんのメガンさんがオープニングを飾ってくれました。
に訪れたことがあるだけで、広大な草原に無数のフットボールのゴールが並んでいるイメージしかありませんでした。
…が、実はかなり奥が深いんです。
僕たちが利用するマーシェズへの入り口は、38番、55番、253番など多数のバスが停まる Clapton Pond (クラプトンポンド) の横をはしる Millfields Road (ミルフィールズ・ロード) を東にガンガン坂を下り、橋で川を渡ったところ。
ここから南に向かうと、先ほど説明した子供たちのマラソン会場なのですが、ここを北へ曲がると楽しいスポットがいろいろ待っています。
北へ少し先に進んで、分かれ道を右に折れたあと北へ登って行くと、River Lea にブチ当たるわけですが、川沿いに東へ下って行くと、これがストラトフォードに繋がる、たくさんの木に覆われた最高に気持ちのよいサイクリングロードになっているんです。
サイクリングも最高なんですが、川沿いにケモノ道ができているので、歩くのもオススメです。
珍しい鳥も結構いるので、子供たちには双眼鏡を持たせると喜ぶことでしょう。
さらには途中で木登りができるスポット(写真下 / マングローブのような…)もあるので、子供たちのエクソサイズにも最適です。
そして日本の子供たちが喜ぶコレもいます。
クワガタです。 (いや、もうメチャメチャ大量に捕まえました。w)
さらに、個人的にはあまりオススメしませんが、ここの川 (River Lea)で泳いでる人、結構います。
かなりの人が集まります。
(ロックダウン中に、ここまでやってえぇんかい?と言うレヴェルなんですが、さすがはパンクロックを世に生み出した国、ソーシャルディスタンスもなんのその。コロナで何人死のうが知ったこっちゃねぇ!と言う感じです。)
ちなみに、今でこそたくさんの人がつけていますが、まだこの時期にマスクをつけていたのは、正直ウチらぐらいでしたね。
マスクをつけていて、逆にシロい目で見られました。
大自然と言えば、いろんな植物の発見が期待できます。
ここで燃えるのが和歌山の山育ちのウチのカミさんです。いろんな食材を発見しては、子供たちが採集に駆り出されます。
ハックニーマーシェズのエリアでcollectしたものは以下のとおり…
- ヨモギ(ヨモギもちに... 👈 最高!)
- ウォータークレス (サラダやパスタに)
- ワラビ (炊き込みご飯に)
- エルダーフラワー (シロップ)
- りんご、梨、ブラックベリー、ローズヒップ
(ジャム、サワードウのもとなどに)
子供たちのオカン仲間曰く、ワイルドガーリックがとれるスポットもあるらしいのですが、その場所を知っている人は誰にも教えてくれないそうです。w
カミさんに連れ回されて、ウチらもいろいろと探し回りましたが、結局見つかりませんでした。
残念…!
さて、先ほどはマーシェズに入った後、左に曲がって少し進んだ後に別れ道を右に折れましたが、ここで左に折れて進んで行くと美しいエリアが待っています。
Middlesex Filter Beds Nature Reserve と、ちょっと長い名前ですが、まぁ簡単に言ってしまえば自然保護地区ですね。
過去の造築物が、時間の流れによって神秘的な味をかもし出していて、ちょうど『天空の城ラピュタ』の一場面的なヴァイブを持ったスポットが数ヵ所あります。
まわりに人気が少なくて鳥の声しか聞こえない時などには、なんだか時間の流れがストップしているような印象を受ける場所です。
リラックスできます。
Lee Valley Park
次は Lee Valley Park (リー・ヴァリー・パーク) です。
ハックニーマーシェズのすぐ横なんですが、実はもうここハックニーではありません。
London Borough of Waltham Forest (ウォーザム・フォレスト自治区) となります。
クラプトン側からリーヴァリーパークへ入るには、ハックニーマーシェズにあるFriends Bridge を渡ってから西に向かって進む行き方と、Lea Bridge Roadの北側のパークを北側に川沿いを歩いて行くと見える橋 (Capital Ringという道の一部?) を渡っていく方法があります。
ハックニーマーシェズのグリーンな芝生とはうって変わって、リーヴァリーパークは草ボーボーの原っぱです。
原っぱは、背の高い並木によって北と南に二分されていて、北側の川寄りの区分にはヘアリーな牛たちが放し飼いにされています。
(Free rangeってことで、やっぱりそのうち「お肉」にされてしまうのでしょうか?💦)
リーヴァリーパークの奥側 (River Leaが流れている側とは反対側) は少し高く土手になっていて、この上をはしる長い道 (ハックニーマーシェズにある Friends Bridge を渡って西におれた道と繋がっている) の向こう側には Lee Valley Riding Centreというホースライディングの場所があります。
初心者からでもレッスンが受けられますが、残念ながら今僕がブログを書いている時点では、ロンドンは3度目のロックダウンなのでクローズしちゃってますね。
小さなお子さんがいるのでしたら、馬を見に行くだけでも喜ぶと思います。飼育係の人たちが、トラックで餌をあたえに来たときの、馬の興奮した態度を見るのは面白いですしね。
ちなみに牧場のまわりには野ウサギも出現します。
このホースライディングの場所の前をはしる土手の上の長い道の脇には、トゲだらけの植物の茂みがずーっと続いていますが、これらは夏も八月ぐらいになる頃には、たくさんのブラックベリーの実をつけます。
ここでもカミさんのオーダーのもと、我々歩兵部隊はトゲが刺さって血を流しながらもタッパー何個か分もの採集にかり出されました。
Walthamstow Wetlands
先ほど話していた長い土手の上をはしる道を北へ進んで、電車がはしる高架をくぐり、さらに徒歩で5〜10分ほど北上すると、やがて舗装された道にぶつかります。
ここを右に曲がって (Coppermill Lane) 1分も歩くと、左手に小川の流れるちょっとした入り口があって、Walthamstow Wetlands (ウォーザムストウ ウエットランズ) にはここから入っていきます。(他にもあと3箇所ほど入り口あり!)
管理地区ということで大抵の場合は係員の人がウロウロしていて、何時になったら閉まりますよーっと親切に声をかけてくれます。
朝は10:30amから開いていて、冬時間は4pm、夏時間は5pmにしまります。/ Free entry
中に入って川沿いに歩いて行くと(ここでは自転車は基本的には降りて押していかなくてはいけません)、左手は高い土手になっていて視野がさえぎられています。
土手の向こうには何があるんだろう?と駆けのぼってみると、バカでかい貯水池 (Warwick Reservoir)。大きさがあるので、まぁ見ていて気持ちいいのですが (白鳥もおよいでるし) どちらかといえば殺風景。
まぁこんなもんか、と思って土手を降りてまた川沿いに北へ歩いて行き、何やら古い建物(Coppermill Tower/昔銃の火薬が作られていた?) を越えたあたりまで行くと川に橋がかかっています。
その先もまだ続いてそうだから、とりあえず行ってみようって事で進んで行くと、オオッ。
おもしろいッ!
なかなかふだん目にすることのない地形が目の前に広がっています。
ググって地図を見ていただくとわかりますが、コレが結構壮大です。
Walthamstow Reservoir (ウォーザムストウ貯水池) と呼ばれ、まぁさっきと同じく貯水池が集まっているのですが、その貯水池の中に島がポコポコあって、そこが鳥たちの楽園になっているという感じです。
基本的には貯水池を隔てている堤防の上を歩いていることになるのですが、時々下に降りる階段があり、そこに板張りの船着場のようなものが造られていて、天気の良い日などには日光浴&自然に囲まれたリラクゼーションのスポットとしては最適です。
ちなみに釣り( fishingのことを “angling” ともいうんですね。初めて知りました。)をしている人もボチボチ見かけましたが、さすがに自然保護区域だけあって許可証をゲットしないといけないみたいです。
コイ科の魚がよく釣れるらしいです。
というわけで、今回はイーストロンドンの大自然についてでした。
記事を読んでいただき、どうもありがとうございました。
コンカズ
*この記事の英語ヴァージョンはこちらから
👉 Exploring the Hidden Gems of East London’s Natural Wonders!