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例文で覚える “独立分詞構文” のつくり方一覧《英語汁 第25号》


どうも コンカズ (@konkazuk) です 。

今回の記事では、独立分詞構文とその慣用的な表現を見ていきます。

分詞構文を制覇するための最終関門ですね。ゴールは近いですよ。

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独立分詞構文とは?

image by tj-holowaychuk

通常の「分詞構文」は、文章の前半の分詞構文の部分と、後半の主節となる部分が同じ主語を持っていましたが、独立分詞構文は一言で言えば、

後半の主節とは異なる主語を持つ構文

ということになります。



言葉だけではイメージが湧きづらいと思うので、ここで少し通常の分詞構文との違いを例文で見てみましょう。

Arriving at the theatre fairly late, he had to stand to watch throughout the play.
「劇場に着いたのがかなり遅かったので、彼は演劇の間ずっと立って見なくてはならなかった。」

Arriving at the theatre fairly late, there were no seats left for him.
「劇場に着いたのがかなり遅かったので、観覧席は残っていなかった。」



①と②の前半の分詞構文の部分を通常のカタチに戻してやると、(Because, As, またはSinceなどの接続詞をブチ込んで…)

Because he arrived at the theatre fairly late,
「なぜなら彼は劇場に着いたのがかなり遅かったので、…



となって、主語が「彼」であることがわかりますね。


よって…

①の文章では、これが主節の主語と一致していることから、単純に「分詞構文」と呼ぶことができます。


一方で、②の文章の主節の主語は ”seats” 「観覧席」ということで、はじめの句の主語が、主節のものと異なっている(独立してしまっている)ため、「独立分詞構文」と呼ばれます。


「分詞構文」と「独立分詞構文」という別々のものが存在すると考えるよりは、分詞を使うことによって、文章の中で主語を2度使わなくてもいいように改造された句である「分詞構文」と呼ばれるものの中には、主節の主語と一致しないため「独立分詞構文」と呼ばれるものもある、と考えた方が、わかりやすいかと思います。


余談になりますが、Wikipediaによると、独立分詞構文は英語で “Absolute construction” と呼ばれ、この “absolute” はラテンの言葉 “absolūtum” に由来するらしく、”loosen from” または “separated” 「〜から離れた」の意味を持っているようです。

「主節から離れた」=「独立した」ってことか!


ちなみに基本的な分詞構文に関しては、《英語汁 第23号》の記事でたくさんの例文を使って解説していますので、興味のある方はどうぞ。


独立分詞構文の作り方

image by Nicole Avagliano

基本的なやり方として、まずは頭の中で、前と後ろで主語が異なる簡単な文章を思い浮かべます。

分詞構文にできるものは、接続詞が入っていたのを思い出してください。


例えば、


「今日はとても天気が良いので、私は気分がいい。」

なんてのを見ていきましょうか。

① 現在分詞の場合

image by Aaron Burden

Because the weather is so nice today, I feel good.


はい。先ほどの文章を英語にすると、こんな感じですかね。


前半の節の主語は “the weather”、でもって後半の主節の方の主語は “I” となっています。



ここで何をするかというと、接続詞を取りのぞき、動詞を現在分詞に変えます。



Because the weather is so nice today, I feel good.

👉 The Weather being so nice today, I feel good.


はい。これでおしまいです。



分詞構文に変換される節の主語が、主節の主語と異なるため、

独立分詞構文の場合は、主語を残しておく


ことが原則となります。


② 過去分詞 (受け身) の場合

image by Dani Geza

次は受け身の場合を見ていきます。


「私のジャケットはボロボロだけど、私はこれを気に入っている。」

のような文章が浮んだとして…

物がボロボロ、または使い古されている状態を英語で表す場合、動詞の ”wear” 「〜をすり減らす」を受け身の形にして、”be + worn (out)” 「すり減らされた」ってのが、よく使われます。



よって、これを英語にすると、

Though my jacket is worn out, I love this.


(前半の節の主語は “my jacket”、後半の主節の方の主語は “I”)


そして、先ほどと同じように、接続詞を取りのぞき、動詞を現在分詞に変えて…


Though my jacket is worn out, I love this.

👉 My Jacket being worn out, I love this.



そんで持って、受け身の分詞構文では基本 “being” は省略されるので、最終的には…



👉 My jacket worn out, I love this.


となります。

完了形の場合

image by Joe

完了形ではじまる分詞構文 (Having+過去分詞) は、


分詞構文となる節の時制の方が、主節の時制よりも古い

場合に作られましたよね。



というわけで…


「そのキツネがその場所からいなくなってしまったので、ウサギはその穴から出てきた。」

みたいな文章が浮んできたとして、それを英語で表現すると…

As the fox has disappeared from the scene, the rabbit came out from the hole.



先ほどと同じように接続詞を排除して、その後、主語を残したまま動詞を(Having+過去分詞)のカタチにすると…

As the fox has disappeared from the scene, the rabbit came out from the hole.

👉 The fox having disappeared from the scene, the rabbit came out from the hole.



…となります。

否定文の場合

image by Chracker Heller

否定文の文章を考えてみるとして、例えば

「そのドアは鍵がかかっていなかったので、私たちは中に入ることができた。」

ってのが浮んだとすると、次のような文章になります。

Because the door wasn’t locked, we were able to go inside.



受け身の文章なので、②の場合と同じように接続詞を取りのぞき、動詞を現在分詞に変えて…



Because the door wasn’t locked, we were able to go inside.

👉 The door being not locked, we were able to go inside.


でもって、受け身の分詞構文では基本 “being” は省略されるので、最終的には…


👉 The door not locked, we were able to go inside.


となり、独立分詞構文の否定文は、

「主語 + not + 分詞」


の順番になります。

主語の前に “Not” を置いてしまうのは、間違いなので気をつけましょう。

付帯状況では “with” と分詞を組み合わせて表現

image by Anja

付帯状況ということで、「〜したまま」、「〜しながら」という文章の場合です。

例えば

「彼女は目を閉じたまま、音楽を聴いている。」

という文章を、英語で表現すると…

She is listening to music, as her eyes are closed.



接続詞のついた句が後に来ているので、この場合は前半の部分が主節になるわけですが、

まず後半の部分の接続詞を取りのぞき、動詞を現在分詞に変えてやると (後に受け身ということで “being” も省略されます。)、


She is listening to music, as her eyes are closed.

👉 She is listening to music, her eyes closed.


前と後ろで、主語が「彼女」と「彼女の目」と異なりますが、「彼女の目」は「彼女」に所属しているため ”her eyes” の前に “with” をつけてやって…

👉 She is listening to music with her eyes closed.


となります。


主語と、もう片方の主語が主語の体(または本体)の一部の状態を表している場合は、


「 with + 体の一部 + 体の一部の状態(分詞)」

のカタチで表すことができます。

There is (are) ~ ではじまる文章

image by Scott Webb

“There is (are) 〜” のカタチで表現される「〜がある・〜がいる」の意味をもつ文章は、具体的な主語から始まる文章(He is, They play, etc.)と比べると、分詞構文をつくる際に「とっつきにくい感」を感じる人も多いと思います。

というわけで、このケースも見ていきます。



例えばこんな文章。

「冷蔵庫に牛乳がないので、かどの店に買いに行かなくてはならない。」


ここで、牛乳を主語として文章を作ることも可能ではありますが、やはり “There is (are) 〜” のカタチで始めるのが自然な英語表現と言えます。

というわけで…

Because there was no milk in the fridge, I had to go to the corner shop to get one.



という文章になり、これを分詞構文を用いて表すには、接続詞を取りのぞき、”there” を残したまま、動詞を現在分詞に変えてやる。

Because there was no milk in the fridge, I had to go to the corner shop to get one.

👉 There being no milk in the fridge, I had to go to the corner shop to get one.


となります。

ここでの文章が否定文なので、先ほどやった ④否定文の場合 の最終的なカタチ「主語 + not + 分詞」の順番と比べて混乱する人もいると思いますが、前回は受け身のカタチだったので、変換される際に “being” が省かれたことを思い出していただければ、納得がいくと思います。

分詞を用いた慣用表現

image by S.Herman + F.Richter

以下の表現は、慣用表現として定着しているため、前後の主語がどうこう気にすることなくそのまま使うことができます。

分詞構文は、基本的に口語表現では使われないと言われていますが、これらの慣用表現は日常の会話では頻繁に使われているのが現実なので、スピーキングという面から考えると、覚えておけば、確実に役立ちます。


① Considering 〜,

「〜を考慮に入れると、」

Considering his age, the fact that he can play the piano with that level is quite amazing.
「彼の年齢を考慮に入れると、そのレヴェルで彼がピアノを弾けるという事実は、かなり衝撃的だ。」



② [Stricktly/Generally/Frankly] speaking,

「(厳密に/一般的に/率直に)言えば、」

Strictly speaking, he doesn’t completely agree with her opinion.
「厳密に言えば、彼は彼女の意見に全く賛成というわけではない。」



③ Judging from 〜,

「〜から判断すると、」

Judging from her smile, I guess she’s passed the exam.
「彼女の笑顔から判断するに、僕は彼女は試験に受かってると思うよ。」



④ Speaking of 〜,

「〜と言えば」

Speaking of your dad, has he already retired?
「あなたのお父さんと言えば、もうリタイアしているのですか?」




⑤ Taking 〜 into account / consideration

「〜を考慮に入れると」

Taking everything into account, I think this washing machine has got a reasonable price.
「全てを考慮に入れると、この洗濯機は、理にかなった値段だと思うよ。」


まとめ

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この記事では、独立分詞構文について解説してきました。

ポイントをまとめると…

  • 独立分詞構文は、主節と主語が異なる。
  • 独立分詞構文は、主節と主語が異なるため、主語を残す。
  • 独立分詞構文の否定形は、「主語 + not + 分詞」の順番。
  • 主節の主語が2つのことを同時にしている場合(付帯状況)は with + 体の一部 + 体の一部の状態(分詞)で表すことができる。
  • 慣用表現は、分詞構文であっても日常会話でよく使われるので、覚えておくと役立つ。



以上となります。


それではまた。

コンカズ

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