どうも、コンカズ (@konkazuk) です。
「こだわる」の英語表現をやっていきます。
「こだわる」の表現って、何気に普段から英語で使ってると思うんだけど、会話にはその時々の状況があるから、「こだわる」という日本語から英語にもっていこうとすると逆にややこしくなりますよね。
いい意味でも、悪い意味でも使えますし…
というわけで今回の記事は、通常よりも少しボリューム大となっていますので、覚悟してかかってください!✨
はじめの3つはネガティヴ、真ん中の2つはポジティブ、最後の3つはどちらの場合にでも使える表現を、全部で8つのタイプに分けてフィーチャーしました。
例文はいつも通り声に出して読んでいってください。
picky/fussy/choosy
はい。いきなり3つセットであげていますが、どの表現もよく使われます。
どれも何かを選ぶ際に「細かいところまでこだわる」「〜に小うるさい」「〜にやかましい」といったネガティブな意味で使われる表現です。
難しいボキャブラリーではないので、サクッと一気に覚えてしまう事をオススメします。
Are your friends picky, by the way?
「ところで、あなたの友達は好みにうるさいほう?」
I’m not picky about what we are having for dinner at all.
「晩飯に何を食べるかなんて、全然こだわらないよ。」
That lady… she was a seriously fussy customer, wasn’t she?
「あの女性… 彼女マジで細かいところまでうるさい客だったよね。」
She is so fussy when it comes to people’s handwriting.
「彼女は、人の筆跡となると超やかましい。」
Don’t be so choosy!
「そんなにこだわんなよ!」
Jade was never choosy about her job.
「ジェイドはどんな仕事でもした。」
cling to 〜
これも、ネガティヴなニュアンスでよく使われることが多い「こだわる」の表現です。
ある考えに固執して、そこから離れないイメージですね。
コアラを引っぱろうとしたら「僕はこのユーカリの木じゃないと嫌だァ〜」と、しがみついて離れないところが想像できたらオッケーです。
She clings so much to her past.
「彼女は、自分の過去によくこだわる。」
You can cling to it rest of your life. I’m moving on!
「一生そうやってたらええねん。私は次に進むから!」
He has been tenaciously clinging to the original idea for such a long time.
「彼はもうかなり長い間、執拗にはじめのアイデアにこだわり続けている。」
There is no point in clinging to the past, because no matter how tightly you hold on, it’s already gone!
「過去にこだわっていても仕方ないよ、どんなにすがっていたところで、過去はもう過去だからね。」
be hung up on / about 〜
スラング表現です。
これもヒドく「こだわって」しまっていますね。w
ネガティヴな意味で用いられ、時間の経過とともに「こだわり」が強くなってしまうタイプです。
The teenager is too hung up on his looks.
「その10代の彼は、自分の外見にこだわりすぎてしまっている。」
Don’t get too hung up on the rules you have been told.
「教えられたルールに、こだわりすぎちゃダメだよ。」
She seems to be hung up on money.
「彼女は、カネに固執しているようだ。」
Don’t be hung up on that as if that’s the only way to sort out the things.
「あたかもそれが、物事を解決するための唯一の方法みたいにこだわっていたらダメだよ。」
You are still hung up on Adam’s remark.
「あなたは未だに、アダムの発言にこだわっている。」
focus on 〜
ポジティブな意味で使える「〜にこだわる」です。
「〜に集中する」と言った方がいいかもしれませんね。
個人的には、”give” を動詞として添えて、”focus” を名詞扱い(その後の前置詞は “to” になる)にして使うことが多いですが、ベースはこの “focus on 〜” です。
They also focus on the speed of delivering their food.
「彼らはまた、料理を届けるスピードにもこだわりを持っている。」
We give focus to the subtle nuance of its texture.
「私たちは、その手触りの微妙なニュアンスにまでこだわっている。」
They continue to give focus to creating their product without losing their traditional colour.
「彼らは、伝統のカラーを失うことなく製品を作り上げることに、こだわりを持ち続けている。」
Those who use Instagram as a platform for their business focus on the quality of the image they post.
「インスタグラムを、自分たちのビジネスのプラットフォームとして利用している人たちは、投稿するイメージの質にこだわる。」
The concept focuses on enabling access for people with disability.
「そのコンセプトは、障害を持った方達がアクセスできるようにこだわるところにある。」
be committed to 〜
これもポジティブなニュアンスでよく使われる「〜にこだわる」。
受け身のカタチで用いられる “be committed to 〜” は、「〜に傾倒する」という意味合いが強く、前置詞 “to” の後には「名詞」または「動名詞」が続きます。
“commit” を名詞のカタチ “commitment” にして、動詞の “have” を前に添えて使うことも可能です。
New supermarket is committed to meeting local people’s needs.
「新しいスーパーマーケットは、地元の人たちが必要とするものを取りそろえる事にこだわっている。」
We are committed to the quality of our food.
「私たちは、食物の品質にこだわりを持っている。」
Our local community is committed to fighting against racism.
「私たちの地元の集まりは、人種差別の排除に傾倒している。」
They are committed to selling their product with the lowest price in the town.
「彼らは、自分たちの製品を街で1番の低価格で売ることに、こだわりを持ってやっている。」
Prime minister said that the government was committed to housing the refugees.
「政府は難民に住宅供給することに力を入れる、と首相は発言した。」
be particular about 〜
ポジティブ、ネガティヴと状況によって、どちらのニュアンスでも使える「〜にこだわる」です。
“particular” が「特定の」という意味なので、同じグループの “specific” も代わりに用いることができます。
He is particular about the quality of the website he is currently working on.
「彼は、自身が現在つくっているウェブサイトの質にこだわっている。」
I care about its functionality but I’m not particular about how it looks.
「私はその機能性にはこだわるが、見た目にはこだわらない。」
Mr. Toyoshima is particular about record’s “obi”.
「豊島さんは、レコードについてくる “帯” にこだわりを持っている。」
Our new manager is too particular about where to put things.
「私たちの新しいマネージャーは、どこにものを置くかに関してメチャメチャこだわる。」
I am not too particular about where the event is going to be taken place as long as people can get there on time.
「自分は、人々がそこに時間通りに到着できる限り、そのイベントがどこで行われようと深くはこだわらない。」
stick to 〜
この “stick to 〜” もニュートラルな感じで、いい意味にも悪い意味にも使えます。
“stick to one’s guns” っていうイディオムがあって「(批判されても)妥協しない、意志を曲げない」の意味。
かっこいい表現ですよね。
I’ve decided to stick to my first plan.
「はじめの計画のままでいくことに決めている。」
I understand what you’re saying, but if you are sticking to only the quality of the products, we’ll never be able meet the deadline.
「あなたの言ってる事はわかるけど、プロダクトの品質だけにこだわっていたら、期限に間に合わせる事なんて、とうてい無理だね。」
His parents didn’t want him to study abroad, but he stuck to his guns.
「彼の両親は彼に国外で勉強するのに反対だったが、彼は自分の意志を貫いた。」
They are just sticking to their tradition.
「彼らはただ、伝統にすがりついているだけだ。」
Becky is sticking to its original colour, but we need to change it to something brighter.
「ベッキーは、もともとの色にこだわっているけど、私たちはそれをもっと明るい色に変える必要がある。」
be obsessed with / by 〜
“obsess” は固執系ボキャブラリーの代表ですね。
ネガティヴなニュアンスで使われるイメージが強いかもしれませんが、ポジティブなニュアンスで「こだわり」を表現するのに、あえて “obsess” を使う場合も結構あります。
“by” を使う方が、それによってコントロールされている感があるため、どちらかと言えば、ネガティヴな文章に用いられます。
He is obsessed by small details.
「彼は、小さな詳細にこだわる。」
They were too obsessed by the idea of achieving it with the same method.
「彼らは、同じ方法でそれを達成させるという考えに、こだわりすぎていた。」
Andrew is obsessed with the sound of Les Paul Custom.
「アンドリューは、レスポールのカスタムモデルの音にこだわりを持っている。」
Lucy is obsessed with photography.
「ルーシーは、写真に傾倒している。」
She was obsessed by the idea that someone had been watching what she was doing.
「彼女は、自分がしていた事を誰かが見ていた、という考えを振り払うことができなかった。」
というわけで、みなさんお疲れ様でした。
今回はこれで以上となります。
次回「こだわる」を英語で表現しようとした際に、今回やった内の、いずれかの記憶がよみがえってきて、口から発することができたら素晴らしいです。
それではまた。
コンカズ