どうも。コンカズ (@konkazuk) と申します。
気候変動に関するニュースを耳にし始めてから結構な時間が経つというのに、自然災害の映像もたくさん目にしてきているのに、毎日の忙しさを言い訳に、今まで気候変動の問題を「優先順位の低いもの」として片付けてきました。
… が、ここ数年間で、自分のまわりで起こった社会的な出来事や、読み漁った本の内容などから、気候変動、格差社会、政治的の仕組み が頭の中で全部つながり、こりゃアカンということになり、「気候変動」を毎日の中心に据えることに決めました。
同時に、自分の知識が驚くほど乏しいことを実感したので、勉強しながら、このブログを通して少しずつ思考を整理し、レベルアップして行動に移せるようにしていこうと思います。
というわけで、興味がある方は、覗いていってください。
*このページの英語ヴァージョンはこちらから
👉 Learning About Climate Change: Key Terms and Must-Read Books
COPのこれまでの歴史

まず “COP” とは、 “Conference of the Parties” の略で、日本語では「締約国会議」と呼ばれています。(ちなみに「締約国」とは、条約に署名し、その内容に同意した国々のこと。)
この場合の条約は、”UNFCCC” (United Nations Framework Convention on Climate Change) のことで、日本語は「国連気候変動枠組み条約」と呼ばれています。
🔹UNFCCCについての簡単な説明
“COP” は、この条約の最高意思決定機関であり、温室効果ガスの削減や気候変動への対策について各国が議論し、合意できる国際ルールを策定する場で、年に1度開かれています。
1992 – 地球サミット / 気候変動枠組条約の採択
1995 – COP1 / Berlin, Germany
1996 – COP2 / Geneva, Switzerland
1997 – COP3 / Kyoto, Japan
🔹COP3 「京都議定書」の採択
1998 – COP4 / Buenos Aires, Argentina
1999 – COP5 / Bonn, Germany
2000 – COP6 (part1) / The Hague, Netherlands (November) – アメリカが京都議定書から離脱
2001 – COP6 (part2) / Bonn, Germany (July)
2001 – COP7 / Marrakech, Morocco
2002 – COP8 / New Delhi, India
2003 – COP9 / Milan, Italy
2004 – COP10 / Buenos Aires, Argentina
2005 – COP11 / Montreal, Canada – 京都議定書発行
2006 – COP12 / Nairobi, Kenya
2007 – COP13 / Bali, Indonesia
2008 – COP14 / Poznań, Poland
2009 – COP15 / Copenhagen, Denmark
🔹COP15 「コペンハーゲンサミット」
2010 – COP16 / Cancún, Mexico
2011 – COP17 / Durban, South Africa
2012 – COP18 / Doha, Qatar
2013 – COP19 / Warsaw, Poland
2014 – COP20 / Lima, Peru
2015 – COP21 / Paris, France
🔹COP21「パリ協定」
2016 – COP22 / Marrakech, Morocco
2017 – COP23 / Bonn, Germany, hosted by Fiji
2018 – COP24 / Katowice, Poland
2019 – COP25 / Madrid, Spain, hosted by Chile
2021 – COP26 / Glasgow, United Kingdom
2022 – COP27 / Sharm El-Sheikh, Egypt
2023 – COP28 / Dubai, United Arab Emirates
2024 – COP29 / Baku, Azerbaijan
🔹COP29 「ファイナンスCOP」
気候変動、格差社会、政治に関連する英単語やフレーズなど

気候変動、経済格差、政治に関連する重要な英単語やフレーズを紹介していきます。
ニュース記事などでよく見かける言葉の意味を分かりやすく解説し、関連事項とあわせて説明していきます。世界の動きをより深く、正確に理解する手助けになれば幸いです。
▫️ CCS
▫️ Net Zero
▫️ Business Interests
▫️ Carbon Reserve
▫️ Petrostate
▫️ IPCC
ブログ記事

ここでは、気候変動や参加した関連イベントについて僕が感じたことや考えたことを、日々の出来事とともに気ままにつぶやいていきます。
気候変動、格差社会、政治の仕組みを理解するための洋書を要約!

ここでは、僕が実際に読んだ本の中から、気候変動、格差社会、政治の仕組みを理解するうえで「ぜひ読んでほしい」と感じたものを選び、ブログ記事として要約・紹介しています。
ときにショックを受けることは、行動することにつながると思うので、本を読むのは面倒くさい…と思う人も、ぜひ記事を覗いていってください。
気候変動に関する書籍

▫️ THIS CHANGES EVERYTHING
by Naomi Klein
ナオミ・クラインさんの『This Changes Everything』は、気候変動に対する石油会社の影響を知るうえで最適な一冊です。衝撃的な事実が次々と明らかにされ、このままでは人類の未来が深刻な危機に直面することが具体的に理解できます。
ページ数やボリュームが多い本が苦手な方は、ぜひこの記事だけでもチェックしてみてください。
▫️ REWILDING THE SEA
by Charles Clover
気候変動と聞くと、どうしても陸上の目に見える変化に意識が向きがちです。そんな中、チャールズ・クローバーさんは海に視点を向けて、最初に活動を始めた人物の一人と言えるでしょう。
『REWILDING THE SEA』を読んで、今の海の厳しい状況をぜひ知ってください。
▫️ REGENESIS
by George Monbiot
イギリスの環境活動家といえば、まず思い浮かぶのがジョージ・モンビオさんでしょう。
彼は、ビジネスに操られている私たちの食欲の裏で、地球がどんどんボロボロになっている現実を、「土」を通じて教えてくれます。その内容はかなりショッキングです。
▫️ SILENCE WOULD BE TREASON
ナイジェリアのデルタ地帯で、シェル石油の化石燃料採掘によって汚染されていく自分たちの村のために戦い、命を落としたケン・サロ=ウィワさんの手紙を集めて作られた伝記です。
私たちもこれぐらいの覚悟を持って取り組まないと、本当に人類滅亡の日が近づいているのかもしれません。
格差社会に関する書籍

▫️ THE TRADING GAME
by Gary Stevenson
言わずと知れた、ゲイリー・スティーブンソンさんの『The Trading Game』。
彼が今のイギリスや世界の社会に与えている影響は、メチャメチャデカイです。
この本は彼の自伝的小説で、労働者階級に生まれた彼がシティバンクのトレーダーとなり、ミリオンを稼ぐようになった後、世界の格差の現実に気づき、自らのミッションに目覚めるというストーリーが描かれています。
また、彼のYouTubeチャンネル @garyseconomics も超オススメです。
▫️ END TIMES
by Peter Turchin
ピーター・ターチンさんによるこの書籍を政治分野に分類するか迷いましたが、彼が同僚たちとともに切り開いた「クリオダイナミクス」という新しい学問分野では、歴史上で格差社会が生じる傾向や、その過程で繰り返される社会の動きがわかりやすく説明されています。非常に興味深い一冊です。
政治関連の書籍

▫️ HOW THEY BROKE BRITAIN
by James O’Brien
LBCラジオの人気プレゼンターである James O’Brien さんによる 『HOW THEY BROKE BRITAINHOW THEY BROKE BRITAIN』。
ブレグジットを中心に、欲にまみれたイギリスのメディアと保守党政府のやりたい放題を描いた一冊で、読めば否応なしに関心を引かれる内容となっています。
▫️ WHO RULES THE WORLD?
by Noam Chomsky
チョムスキーさんのこの本を読んだおかげで、頭の中で「多分こうなんだろうな?」と思っていたことが、明確になりました。アメリカが他国(特に発展途上国)の民主主義を妨害する理由と、そのやり口について、かなり詳しく書かれています。
▫️ WHAT IS POPULISM?
by Jan-Werner Müller
今の時代を生きるのに必ず知っておきたい用語「ポピュリズム」。
ヤン=ヴェルナー・ミュラーさんのこの本を読んで「ポピュリズム」の定義をよく理解し、あなたが自分の味方だと誤解してしまっているかもしれない、その危険な政治家に騙されないようにしましょう。